こんにちは。キャットフードマイスターの「mika」です。
ペットフード先進国アメリカで50年以上の歴史があるブランドキャットフード「ANF(タミアミ)」。
最高品質の原材料を使い、自然成分から健康維持することを目的としたキャットフードです。最高品質の原材料を使っているそうですが、実際の中身はどうなっているのでしょうか?原材料や成分を分析していこうと思います。
また、後半には与えてみて良かったのかどうか口コミも紹介していきます。
タミアミ・アダルト「ANF」って?
商品名 | ANF(タミアミ・アダルト) |
---|---|
種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 660円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応猫種/年齢 | 全猫種用/成猫用 |
内容量 | 500g |
生産国 | アメリカ |
備考 | 特になし |
主な特徴は以下の「2つ」です。
- 適正な体重を維持する
- 尿路結石に配慮
適正な体重を維持する
肉食動物である猫ちゃんが、最も必要とする鶏肉、卵、魚の3種類のたんぱく質を配合することによって、自然と適正体重になっていきます。ダイエットなどはしなくても無理せず痩せることができるのは助かります。
尿路結石に配慮
尿路結石を形成する原因である、カルシウムとマグネシウムの含有量を低く設定しています。成猫期は最も尿路結石ができやすいので、対策されているのは嬉しいポイントです。
ANFの対応年齢は成猫用となっています。特徴ではシンプルになっていますが、太りやすい時期に適正な体重を維持できるのは、地味に評価できます。
原材料と成分を徹底分析!
最高品質の原材料を使っているそうですが「原材料と成分」を確認してみましょう。原材料と成分で、危険だと判断したものは赤色で表示しています。
まずは原材料からチェック!
鶏肉粉、ひき割り玄米、鶏脂肪、ビートパルプ、ひき割りオーツ麦、乾燥卵製品、魚粉、醸造用酵母、天然香料、レシチン、魚油、塩、炭酸カルシウム、塩化カリウム、L-リジン、DL-メチオニン、タウリン、ユッカエキス、硫酸鉄、パントテン酸カルシウム、硫酸亜鉛、ビタミンE、硫酸マンガン、ナイアシン、硫酸銅、ビオチン、硝酸チアミン、ビタミンA、塩酸ピリドキシン、リボフラビン、ビタミンB12、アスコルビン酸、ビタミンD3、葉酸、ヨウ素酸カルシウム、メナジオン亜硫酸水素ナトリウム、亜セレン酸ナトリウム、酸化防止剤(ミックストコフェロール、アスコルビン酸パルミチン酸エステル)
次に保証成分をチェック!
たん白質 32%以上 脂質 20%以上 繊維 3%以下 水分 10%以下 灰分 6.5%以下 代謝エネルギー 381.7kcal/100g
安全なキャットフードを選ぶ『6つの条件』
分析した原材料と成分をもとに、当サイトで推奨している「キャットフードの正しい選び方6ヶ条」をクリアできているか検証してみましょう。
1.添加物(保存料・調味料・着色料)なしの100%無添加なのか?
人工着色料や保存料、香料などの合成添加物は一切使用されていないので、添加物による危険性はありません。
合成香料ではなく”天然香料”が使用されています。天然成分なので危険性はありませんが、本来猫にとって香料は不要なものです。
不要な添加物を使用されているのが、気になる飼い主さんは避けたほうが良いと思います。
2.主原料は肉類or魚類?品質はいかが?
主原料に肉類が使われていることは、肉食の猫にとって良いことなので評価できます。ただ、使用しているのが「鶏肉粉」と、羽やトサカなど栄養価値がない副産物を混ぜられている可能性のあるお肉でした。
主原料にお肉を使っているのは評価できますが鶏肉”粉”ではなく、新鮮な鶏肉を配合してほしいところです。
主原料の栄養価は高い?肥満猫のダイエットにもおすすめ?
主原料に肉類が使われているのは猫にとって良いことだといえます。ただ、使われているのが栄養価の無いものが混ぜられている可能性のある”鶏肉粉”なので、栄養価は期待できません。
ダイエットはできるか、保証成分を確認してみると、カロリーは「381カロリー」と少し高め、脂質は「20%以上」と、こちらも少し高めになっていました。
運動をしっかりとすれば、このカロリー、脂質でも痩せることはできると思います。ただ、運動量が少なければ太るかもしれません。
3.「穀物類」への対応は?
使用している穀類は「ひき割り玄米」と「ひき割りオーツ麦」でした。これらは他の穀類に比べてアレルギー発症のリスクが低いので、その点は安心です。
ただ、これら2つは含まれている量が多いので消化することができず、消化不良になる可能性があります。穀類は長い時間かけて消化する食べものですが、肉食動物の猫は腸が短いので穀類の消化には向いていません。
そのため、たとえ穀類が主原料に使われていなくても、原材料の上位に穀類が使用されていた場合、消化不良になるかもしれませんので注意が必要です。
猫がなりやすい病気(尿路結石・ヘアボール)などの対策は?
「尿路結石」に対して対策がされています。尿路結石は、おしっこに行く回数が増えたり、元気が無くなったりなどの症状が出てきます。そのまま放置し、悪化すると最悪の場合は命の危機にも関わる病気です。
このような危険な尿路結石は成猫期に最も多く形成されやすいので、しっかりと対策がされているのは飼い主としても安心できます。
4.良質な油(脂肪分)を使用しているか?
使用している油「鶏脂肪」は動物性油脂など、あいまいな表記ではなく、使用している動物の名前がしっかりと記載されているので安心です。
また、鶏脂肪は普段、猫が生活をしていくうえで必要なエネルギーを効率よく供給したり、嗜好性を高め、食いつきをよくするなど良い効果にたくさん期待できます。
5.手作り食と同じ高品質な原材料(ヒューマングレード)の使用は?
原材料はヒューマングレードか調べてみたところ、ヒューマングレードを使用していると記載されていませんでした。
「鶏肉粉」など品質に不安のある、あいまいな表記された原材料が使われているだけに、品質はしっかりと確保しておいてほしかったところです。
6.「製造前の品質チェック」は行っているか?
公式サイトで製造前の品質チェックが行われているのか確認してみたところ、製造前の品質チェックについての記載がありませんでした。また、工場での品質管理などについての記載もありませんでした。
品質チェック、品質管理、全てしっかりと行われているのか分からず、信用性に欠けます。
【結論】ANFを格付けしてみた結果・・・
それではキャットフード「ANF」の総合評価を発表しましょう。今までの評価が一目でわかるようにこちらの表をご覧ください↓
【条件】 | 【A~Eの5段階評価】 |
---|---|
添加物(無添加) | C |
主原料の品質(栄養価) | D |
穀物対策(病気予防) | C |
油(脂肪分) | B |
ヒューマングレード | E |
製造前チェック(安全性) | E |
その総合評価はずばり・・・
総合評価:C
(A~Eの5段階評価)
キャットフード「ANF」を総合評価してみた結果「C」だとわかりました。尿路結石の配慮などは素直に評価できますが、使われているものが中途半端だと思いました。
- 主原料に肉類が使われているが、品質に不安がある「鶏肉粉」の使用
- 品質には問題無いが「魚油、魚粉」といった何の魚を使っているのか分からない、あいまいな表記
- アレルギーの心配は無いが、消化不良を起こす可能性のある穀類を使用
- 危険性はないが、本来猫にとって不要な天然香料の配合
上記を見てもらえば分かると思いますが、中途半端です。愛猫に安心して与えるためにも、もう少し原材料の表記を詳しくするや、穀類の量を減らすなどの工夫をしてほしかったですね。
みんなの口コミや評判を検証!悪評はあるの?
実際にキャットフード「ANF」を与えてみた方の口コミをまとめました。食いつきや体調面はよくなったのか見てみましょう。
以前はなかったのですが、最近はこれを食べると確実に吐きますので、違うフードに数粒混ぜて上げています。においが少々きついです。
<口コミ&評判 ユーザー1>
キトンは喜んで食べていましたが、アダルトは2匹中1匹はイマイチお気に召さない様子。1匹はそのままでも食べますが、もう1匹は少し砕いて、スープタイプのおやつを少しかけて与えるとようやく食べてくれます。固さはキトンとそんなに変わらずそんなに固くはないですがやはり大きさはとても大きいです。
<口コミ&評判 ユーザー2>
少し粒大き目、穴が一つ空いた三角形のフードです。色は濃い茶色で、香りは美味しそうな感じです。
<口コミ&評判 ユーザー3>
粒は大き目です。たまに小さい赤色と緑色の粒が入っていますが食べています。
<口コミ&評判 ユーザー4>
ちょっと粒は大きめですが、食いつきよしで、合成着色がないところも良いと思います。
<口コミ&評判 ユーザー5>
粒の形が特殊な形をしているようで、粒についての口コミが結構見られました。粒の形と大きさの理由から食いつきに差があるようです。なので、一番小さいサイズ(500g)を購入して、試すのがいいと思います。
粒が大きめになっているようなので、お口が小さい猫やアゴの力が弱ってきている猫だと食べられない可能性があります。
ANFはこんな猫ちゃんにおすすめ!!
ANFは下部尿路への配慮がされているので下部尿路へ悩む猫におすすめをします。ただ、原材料に使われているものが中途半端だったので、あまりおすすめはできません。
1日の価格(コスパ)を計算!楽天やamazon(アマゾン)が最安値?
キャットフード「ANF」の価格は「660円」でした。
1日辺りの食事量を50gとして計算すると、一日のご飯代は「66円」になります。原材料の内容を考えると、購入するのは迷う金額設定ですね・・・。
販売店は楽天やamazon(アマゾン)がおすすめ?最安値はココでした!
キャットフード「ANF」の価格を大手通販3サイトで比較していきたいと思います。(※価格は500gで比較しています)
- amazon ⇒ 620円
- 楽天 ⇒ 572円
- ヤフーショッピング ⇒ 620円
最安値は楽天の「572円」でした。送料は別途必要になってきます。
まとめ
以上、キャットフード「ANF」の原材料や成分を分析すると、尿路結石への配慮など良いところもありましたが、反対に穀類による消化不良の可能性など悪いところもたくさんありました。
その結果、A~Eの5段階評価中「C」だと評価しました。
品質に不安のある鶏肉粉や、消化不良を引き起こす可能性のある穀類の量のことを考えるとあまりおすすめできません。価格も「660円(500g)」と決して安くはありませんので、慎重に購入するか決めたほうがいいと思います。