こんにちは。キャットフードマイスターの「mika」です。
ナチュラルフードを30年以上研究し、開発してきた歴史あるフード「ワイソン」。
自然素材のみを使い、最先端の技術によって栄養強化された食事が提供されています。自然素材を使うことによって、猫の体に負担なく健康を保てると考え作られています。
実際にどのような自然素材を使っているのか、健康は保てるのか、原材料や成分を分析し判断したいと思います。また、後半には口コミを紹介していきます。
WYSONG「ワイソン」ってどんなフード?
商品名 | ワイソン(バイタリティ) |
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種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 6,000円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応猫種/年齢 | 全猫種用/成猫用 |
内容量 | 2.27kg |
生産国 | アメリカ |
備考 | 開封後1ヵ月半を目安に食べきってください |
主な特徴は以下の「3つ」です。
- 生きた栄養素がたっぷり
- 5層構造のニュートリパック
- お腹にやさしい
生きた栄養素がたっぷり
生命を維持していくうえで大切な酵素や、腸内環境を活発にしたり免疫力の維持などの働きがある乳酸菌などの栄養素を加工後に加えています。また、熱に弱い大切な栄養素を失われないように120℃の低温処理加工がされています。
熱に弱い栄養素をしっかりと摂ることができるので、健康維持に期待ができます。
5層構造のニュートリパック
パッケージを光や酸素、熱などの酸化の原因となるものを通さない5層構造となっているので新鮮さを保ちます。
キャットフードは生ものなので酸化による劣化が早くなっています。酸化したフードを食べてしまうと下痢や嘔吐を引き起こしてしまうかもしれません。そのため新鮮さを保つ工夫がされているのは助かります。
お腹にやさしい
腸内環境を整え、下痢や便秘などを防ぐ効果があるプロバイオティクスを配合しています。また、プロバイオティクスの効果をさらに高める役割がある、プレバイオティクスも配合されているので効果に期待ができます。
猫は胃腸の弱い動物なので、お腹に優しく配慮されているのは嬉しいポイントです。
ワイソンの対応年齢は成猫用となっています。最も活発に活動する時期なので栄養もたくさん必要になってきます。そのため、特徴のように生きた栄養素をたくさん摂れるのは助かります。
原材料と成分を徹底分析!
どのような自然素材が使われているのか「原材料と成分」を確認してみましょう。原材料と成分で、危険だと判断したものは赤色で表示しています。
まずは原材料からチェック!
鶏、鶏肉ミール、フィッシュミール、ターキーミール、玄米、えんどう豆、鶏脂肪 (ミックストコフェロールで保存)、亜麻仁、 ビートパルプ、卵、モンモリロナイトクレイ、カニ肉粉、ゴマ種子、チキン・フィッシュのナチュラルフレーバー、乳清、 ミネラル塩、カルシウム・プロピオン酸塩、 トマトポマス、カルシウム・プロピオン酸塩、タウリン、有機大麦若葉の粉末、ブルーベリー、海草、ヨーグルト、クエン酸, アップルペクチン、フィッシュオイル、イースト抽出物、ミックストコフェロール、 ローズマリーエキス、チコリ根、植物繊維、イースト培養物、 にんじん、セロリ、ビート、パセリ、レタス、クレソン、ほうれんそう、 ミネラル類(塩化カリウム、鉄蛋白化合物、亜鉛蛋白化合物、硫酸亜鉛、硫酸マンガン、マンガン蛋白化合物、硫酸銅、 銅蛋白化合物、亜セレン酸ナトリウム、ヨウ素酸カルシウム.)、 ビタミン類 (アスコルビン酸(ビタミンC源)、ナイアシン、ビタミンE、ビタミンA、チアミン硝酸塩、塩酸ピリドキシン、 パントテン酸カルシウム、リボフラビン、ビオチン、ビタミンB12、ビタミンD3、葉酸、メナジオン・ナトリウム重亜硫酸塩複合体(ビタミンK活性源) 、 乾燥バチルス・ リケニフォルミス発酵産物、乾燥麹菌発酵産物、乾燥黒麹菌発酵産物、 乾燥発フェシウム乳酸菌発酵産物、 乾燥乳酸桿菌発酵産物、乾燥アシドフィルス乳酸菌発酵産物, 乾燥枯草菌発酵産物, 乾燥乳酸菌プランタラム発酵産物、 乾燥ラクティス乳酸菌発酵産物、ペッパー
次に保証成分をチェック!
粗蛋白質 36%、粗脂肪 16%、粗繊維 5.5%、水分 10%、タウリン 0.20%、オメガ-6脂肪酸 2.8% オメガ3脂肪酸 0.7%
カロリー386cal/100g
安全なキャットフードを選ぶ『6つの条件』
分析した原材料と成分をもとに、安全なキャットフードか分かる6つの条件をクリアしているのか確認してましょう。
1.添加物(保存料・調味料・着色料)なしの100%無添加なのか?
猫が自然で食べていた食事に近づけるために有害な人工保存料や着色料などは一切使用されていません。また酸化防止に使用されているのはBHAなどの危険な酸化防止剤ではなく、自然成分のミックストコフェロールなので安全だといえます。
BHAについて
危険とされるBHA(ブチルヒドロキシアニソール)とは、主に酸化防止剤として魚介類の冷凍食品、油脂、バターなどの製品に使われています。このBHAは過去に発がんの可能性があると、名古屋の研究グループに指摘され、当時の厚生省(現在は厚生労働省)が使用禁止に動いたこともあります。
しかし、アメリカやイギリスなどの西欧諸国からの要請で再評価が行われ、使用禁止を断念しました。その後、世界の専門家達が集まり、名古屋の研究グループの資料を何度もチェックし、信頼性があることを確認しました。
その結果、専門家達は資料をふまえたうえで人間の健康には影響はないと判断し、いつもどおり使用することになったのです。
ここまで読むと「安全なんだ」と思う方もいるでしょうが、これはあくまで人間が食べても平気かどうかの話です。人間よりも体が数倍小さい猫では話が変わってきます。
人間が食べて平気でも、猫が食べると平気かどうかは分かりません。そのためキャットフードにこのような添加物が使われていたら、避けるのをおすすめします。
2.主原料は肉類or魚類?品質はいかが?
鶏が主原料に使われているのは食性が肉食の猫にとって最適です。また、鶏の後に「チキンミール・ターキーミール」と豊富に肉類が使われています。
チキンミールやターキーミールなどのミール系は粉末状に加工されたもので、この加工のときに本来であれば、トサカや羽などの廃棄される副産物が混ぜられている可能性があります。
しかし、公式サイトで「副産物と成長ホルモン剤は使用していない」と説明されているので、品質は高く、安心して与えることができます。
主原料の栄養価は高い?肥満猫のダイエットにもおすすめ?
鶏肉を主原料に、その後もたくさんのお肉とお魚などが使われていました。そのため、お肉やお魚に含まれる大切な栄養素”動物性タンパク質”をたくさん摂ることができるので栄養価は高いといえます。
肥満猫のダイエットはできるか、保証成分のカロリーを見てみたところ「386カロリー」と少しだけ高くなっていました。たくさん運動をすれば適正の体重になると思いますが、運動をしなければ痩せることは難しいと思います。
3.「穀物類」への対応は?
玄米が使用されています。玄米は栄養価は高く、小麦やトウモロコシに比べてもアレルギーを引き起こす危険性は低いので安心です。
ただ、猫は穀類の種類に関係なく消化を得意としていません。具体的な量は分かりませんが、原材料の5番目と上位に使われているので消化不良を起こすかもしれません。そのため、穀類に敏感な猫に与えるのはやめておいたほうがいいでしょう。
猫がなりやすい病気(尿路結石・ヘアボール)などの対策は?
ワイソンは残念なことに猫がなりやすい尿路結石や膀胱炎、毛球症などの病気への対策はされていませんでした。
一応、特定の病気ではありませんが、皮膚や被毛に良い効果をもたらすオメガ3&6脂肪酸や、消化吸収をサポートする乳酸菌など健康を維持するものは配合されています。
4.良質な油(脂肪分)を使用しているか?
使用している油「鶏脂肪」は使用している動物の種類がしっかりと表記されているので品質に信頼できそうです。動物性油脂などあいまいな表記をする場合は、何か悪い理由があるので気をつけてください。
5.手作り食と同じ高品質な原材料(ヒューマングレード)の使用は?
ヒューマングレードの原材料が使われていました。ヒューマングレードとは人間が食べても大丈夫な基準の原材料を意味します。
そのため「フィッシュミール」や「フィッシュオイル」などあいまいな表記をした原材料の品質に不安がありましたが、ヒューマングレードなので品質に問題はないでしょう。
6.「製造前の品質チェック」は行っているか?
ワイソンが製造されている工場はUSDA(アメリカ合衆国農務省)、FDA(アメリカ食品医薬品局)、HACCP(ハッサプ)の3つ、それぞれが定めた基準を認証取得していました。それぞれ製品の安全確認ができていなければ認証してもらえないので品質チェックはできています。
また、工場での品質管理も各工程で厳密に監視をしているので安全性は高いといえます。
【結論】ワイソンを格付けしてみた結果・・・
それではキャットフード「ワイソン」の総合評価を発表しましょう。今までの評価が一目でわかるようにこちらの表をご覧ください↓
【条件】 | 【A~Eの5段階評価】 |
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添加物(無添加) | B |
主原料の品質(栄養価) | C |
穀物対策(病気予防) | C |
油(脂肪分) | C |
ヒューマングレード | A |
製造前チェック(安全性) | A |
その総合評価はずばり・・・
総合評価:C
(A~Eの5段階評価)
キャットフード「ワイソン」を総合評価してみた結果「C」だということがわかりました。原材料をまとめてみると全体的に高品質な自然素材が使われていました。
ただ、Cランクと評価した理由は「1ヶ月で使い切るのが難しい」からです。キャットフードは生ものなので、開封してから1ヶ月でなくなることが理想です。もし、使い切れず酸化したフードを与えると体調を崩すかもしれませんので注意してください。
ワイソンは一番小さいサイズでも2.27㎏しか販売されておらず、捨てることになるかもしれません。多頭飼いをしているご家庭なら使い切れると思いますが、一匹だけなら購入はやめておいたほうがいいでしょう。
みんなの口コミや評判を検証!悪評はあるの?
実際にキャットフード「ワイソン」を購入してみてよかったのか、口コミをまとめましたので是非参考にしていってください。
1歳のメインクーンのオスです。少し高価ですから食べてくれると思ったのですが、だめでした。各メーカー共通のお願いですが、試食用に、少量の販売があれば、いろいろと挑戦できるのですがね。
<口コミ&評判 ユーザー1>
毎度お世話になってるカリカリ くいつきがいいが 穀物がはいってます………フケはなくなりました
<口コミ&評判 ユーザー2>
間違いなく良いごはんだと思いますが、軟便が続きました。嗜好性は高いと思いますが、うちの子には向きませんでした。とても残念です。
<口コミ&評判 ユーザー3>
やっぱり 好きみたいです久し振りに買ってみましたが 嬉しそうにたべてました。カリカリいわせてしっかり噛んでくれるので 安心して食べさせられます
<口コミ&評判 ユーザー4>
何年か前、試したときには良かったのですが・・。。粒の色、大きさ、形状も違ってたし食してみましたが、何も味がしなくて・・パサパサでした。3匹とも良く食べはしましたが、うんぴがやわくなったり、吐いたりした子がいました。
<口コミ&評判 ユーザー5>
穀類に不安を感じている飼い主さんもいましたが、ほとんどの方が「安心して食べさせることができる」と好評でした。
食いつきは良いほうでしたが、残念なことに「軟便」や「嘔吐」した猫がいました。そのため、お腹が弱い猫には向いていないかもしれません。
ワイソンはこんな猫ちゃんにおすすめ!!
ワイソンは多頭飼いしているご家庭の飼い主さんにおすすめします。多頭飼いしているご家庭なら、ちょうど1ヶ月で使い切ることができるのでおすすめです。
1日の価格(コスパ)を計算!楽天やamazon(アマゾン)が最安値?
キャットフード「ワイソン」の価格は「6000円」でした。
これを1日辺りのえさ代に計算すると「193円」となりました。自然素材を使用し、品質はヒューマングレードと高くなっていますが、下痢や嘔吐するリスクを考えると、この価格は正直高いです。
販売店は楽天やamazon(アマゾン)がおすすめ?最安値はココでした!
キャットフード「ワイソン」の価格を大手通販サイトで比較していきたいと思います。(※価格はどちらも2.27kgを参考にしています)
- amazon ⇒ 6048円、送料無料
- 楽天 ⇒ 6048円、送料無料
どちらも、送料無料で同じ価格でした。そのため、普段よく利用するサイトで購入するのがいいと思います。
まとめ
以上、キャットフード「ワイソン」の原材料や成分を分析してみると、肉類を主原料に高品質な自然素材が使われていました。
その結果、A~Eの5段階評価中の「C」だと評価しました。
量が2.27kgしかなく、お試しサイズもないので、多頭飼いでもないかぎり少し気になるぐらいならやめておいたほうがいいと思います。普段から下痢や嘔吐などしない、比較的お腹が丈夫な猫なら試してもいいのではないでしょうか。