こんにちは。キャットフードマイスターの「mika」です。
消化機能や栄養素の代謝機能、解毒作用など身体の中で重要な働きをする「肝臓」
肝臓は再生能力が非常に高く、損傷したり異常が起きたとしても、ある程度自分で治そうとします。そのため肝臓病になっても症状が現れにくく、発見に遅れます。
そこで大切な肝臓が手遅れにならないように、今回は以下のこと紹介していきます。
- 肝臓病とは?
- 肝臓病による症状
- 肝臓病への対策
- 肝臓に優しい!おすすめキャットフード3選
- まとめ
1.肝臓病とは?
肝臓の細胞の損傷や脂肪が過剰に溜まるなどのことによって、正常の働きを困難にさせるのが肝臓病です。
肝臓病の多くは残念ながら原因の特定ができません。現在、原因だと考えらているのは以下になります。
- ウィルスや細菌による感染
- 有害物質や薬物などの摂取(人が飲む薬や殺虫剤、農薬)
- 心臓病など別の病気による血流の変化
- 特定の猫種(シャム猫やコッカースパニエルなど)
- 肥満
これらの原因に注意しておくといいでしょう。ちなみに特定の猫種(シャム猫など)は遺伝性から肝臓病になりやすい傾向があります。そのためシャム猫などの特定の猫種を飼っている場合、一度獣医さんに診てもらったほうがいいと思います。
2.肝臓病による症状
肝臓病によって起こる症状は以下になります。
- 元気がなく、食欲の低下
- 下痢や嘔吐を繰り返す
- 水を頻繁に飲む
- おしっこに行く回数と量が増加する
- 体重が減ってくる
- 歯茎や白目が黄ばんでくる(黄疸がある)
最初にも記載したとおり、肝臓病というのは自力で再生をします。そのため初期段階で気づくのは難しいと思います。
水を頻繁に飲んでいるだけでは「喉が渇いているのかな?」と思って見逃してしまうかもしれません。しかし放っておくと手遅れになるかもしれません。そのため少しでもおかしいと感じたら健康診断に行きましょう。
3.肝臓病への対策
肝臓病への対策として”原因を遠ざける”というのも大事ですが、もう一つ大事なことがあります。それは「食事管理」です。
食事をしっかりと管理してあげることで、肝臓への負担を大幅に軽減することができます。そこで今回、食事を管理するうえで大切なポイントを「3つ」紹介していきます。
良質なタンパク質(適度な量)
肉食動物である猫にとって絶対に必要な栄養素”タンパク質”
品質の良いタンパク質であれば、効率よく吸収されるので肝臓への負担が軽くなります。しかし粗悪な肉類や魚類(チキンミールや副産物など)を使用したキャットフードだと負担が大きくなります。
じゃあ良質なタンパク質をたくさん摂取すればいいのかというと、それも間違いです。タンパク質は分解されると有害なアンモニアが発生します。通常であれば肝臓がこのアンモニアを解毒する作用があります。
そのためタンパク質を過剰に摂取すればアンモニアが大量に発生し、肝臓に余計な負担がかかります。負担がかからないようにタンパク質は適度な量を選ぶようにしましょう。目安としては100g辺り25%前後です。保証成分にタンパク質は絶対に載っているので確認してみてください。
脂肪分控えめ
高い脂肪分を摂りすぎると肝臓病の原因の一つである「肥満」になる恐れがあります。
日々の運動をしっかりと行い、肥満にならないように配慮がされているのでしたら、低脂肪にはこだわらなくてもいいかもしれません。
しっかりと対策をしておきたいと思う方は低脂肪のフードを選びましょう。
消化性に優れた炭水化物
炭水化物の中に含まれている糖分によって、エネルギーが体中の細胞に運ばれていきます。エネルギーが運ばれてくることによって肝臓は再生と修復に活発的になっていきます。また炭水化物を摂ることによって肝臓の負担になるアンモニアの発生も抑えることができます。
炭水化物を摂るなら猫が消化できない苦手な穀類ではなく、野菜や果物(サツマイモやカボチャなど)から摂ることをおすすめします。
5.肝臓に優しい!おすすめキャットフード3選
肝臓病への予防や対策で食事改善は欠かせません。ここでは肝臓に配慮したおすすめのキャットフードをランキング形式で紹介します。ぜひ参考にしてみていください。
3位 フィーラインナチュラル
評価(5段階評価中) | ★★★★・ 4ツ星製品 |
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商品名 | フィーラインナチュラル(チキン&ベニソンフィースト) |
参考価格(税抜) | 3006円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応猫種/年齢 | 全猫種用/全年齢対応 |
内容量 | 125g(水でふやかせば500gになります) |
生産国 | ニュージーランド |
「フィーラインナチュラル」は鶏肉を主原料に”生食にこだわった”というキャットフードです。
消化不良の原因にもなる穀物は不使用(グレインフリー)となっています。また有害な人工添加物は一切使われていないので安心して食べさせることができます。
ふやかせば量が増えるとはいえ、正直価格はかなり高くなっています。ただ、ふやかして与えるというのは珍しいので、猫にとって新鮮な気持ちで食べてくれるかもしれません。
2位 YARRAH(ヤラー)
評価(5段階評価中) | ★★★★・ 4ツ星製品 |
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商品名 | ヤラー(グレインフリー) |
参考価格(税抜) | 3218円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応猫種/年齢 | 全猫種用/成猫用 |
内容量 | 800g |
生産国 | オランダ |
「ヤラー」はオーガニックペットフード市場ではナンバーワンのシェア率を誇るキャットフードです。
ストレスなく育てたチキンが主原料。穀物は使わず、グリーンピースやじゃがいもデンプンなどを使用して栄養価をカバーしています。
ペットが本来求める、自然の食事に近づけています。そのため特定の病気への効果はありませんが、愛猫の身体に優しいフードに仕上がっています。
1位 モグニャン
評価(5段階評価中) | ★★★★★ 5ツ星製品 |
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商品名 | モグニャン |
参考価格(税抜) | 3960円(単品購入時/公式参考価格) |
対応猫種/年齢 | 全猫種用/全年齢対応 |
内容量 | 1.5kg |
生産国 | イギリス |
「モグニャン」は赤ちゃんの離乳食としても使われるほど安全性の高い白身魚を主原料にしたキャットフードです。
白身魚はタンパク質を豊富に含みつつ低脂肪なので、どの年齢でも安心して食べさせることができます。
低アレルギーの白身魚をメインに穀物不使用となっているので、アレルギーに悩む猫でも食べることができます。このことから全ての猫の身体に優しいキャットフードだといえます。
5.まとめ
肝臓病というのは初期症状が全くなく、早期発見が非常に難しい病気です。しかし見つけずにいると命の危機に関わってくる厄介な病気です。また一度は治ったと思っても再発することもあります。
そのため普段から食事管理や肝臓病の原因を遠ざけて、対策をしておくといいでしょう。それと一年に一回程度健康診断を受けるのもおすすめです。
もし、食事療法食を購入するなら、自分で決めて愛猫に与えるというのはやめましょう。獣医さんにどのフードがいいのか相談をしてから与えてください。